カルデロンさん一家について思うこと。


今更だけど、カルデロンさん一家の強制送還の問題や、その抗議やデモを支援している団体が曝け出すクズさぶりには目に余るものがあるので書いておく。


カルデロンさん一家に関しては「不法滞在」という法を犯す行為をした結果なので、可哀想だがやむなしという感情もありつつ、既に日本での滞在期間が20年弱で、ごく普通に生活をし、日本国内で何かしらの犯罪を犯したわけでもなく、きちんと納税をしてきた善良な市民であることには変わりないので、日本で生活をすることを既成事実化した現状を受け入れることもまた一つなのではないかな、と個人的には思うわけです。

勿論、たった一つの事例を認めてしまうことで、その後同様の問題が多く発生してしまう、という論理も分からなくは無いです。

ただ、納税を行うのが国民の義務であり、納税を行うことで国民としての利益を享受することができるのであれば、カルデロンさん一家はその義務を果たしているので、日本人と変わらぬ利益を受けるべきなのでは、と。

近代国家の礎となった社会契約論では、国家と国民の約束事=契約を果たすことで国家に保護されるもの、そういうことを謳っていたのだと思うけれど。ま、そのあたりの学術的なことは詳しく勉強していないので正直良く分かりませんが。

一連の抗議やデモをニュースや動画で見ていると、安っぽけなナショナリズムを振りかざしてその正当性を叫んでいるようにしか見えず、「日本で生まれたから日本人なんだ」という結局は訳の分からない論理に終止しているようで不快感たっぷりです。


このデモの動画なんかは、冒頭に「外国人に人権は無ぇ」という言葉がはっきりと録音されてるし。


このような醜悪な発言をしているような人が抗議やデモをしているようであれば、逆にもっと避難されても良いかと思う。

更には既に退去処分が決定している一家に対しても、追い打ちをかけるかのようなデモまで実施。退去まで数日というときにデモを行い続けるとは、主義主張を掲げる以前の問題で、醜悪で反吐が出る。それは単なる陰湿なイジメだ。狂ってる。

日刊ベリタ : 記事 : 「日本から叩き出す」と気勢 「在日特権許さない市民の会」ら入管前でカルデロン一家を狙い抗議行動

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200902140025136

こんな最低な抗議活動を行う会は「市民の会」でも何でも無い。
「心の暗部に巣食う醜悪な差別意識や階層意識を持った劣等感たっぷりの会」に改名しろ。


"善良"なカルデロンさん一家が強制送還されるのであれば、納税の義務すら果たしていないニートと形容されるような一部の人々の方が、より国家にとっては不利益を被る対象なのではないでしょうか?勿論このときのニートは、働けるけど働かない、一部の堕落した人達のことを指してますが。

このような活動がyoutubeのようなメディアを通じて広まり、日本の暗部や恥を曝け出すことによって世界中の人達から敬遠されるようになってしまうことが心配です。

基本的には良い国だと思うのに、日本は。